さくらんぼの名産地、南アルプスでぶどう栽培
国内最大級の御勅使川(みだいがわ)扇状地の上にあるため水はけが良く、さくらんぼ、ぶどう、桃、すももなど、たくさんの果実畑が広がっています。特にさくらんぼの歴史は古く、山梨県で最初にサクランボの生産を始めたのは南アルプス市と言われています。
カテリアル創設当初からの心強いパートナー
「小野」さんという名字の家が8割にもなる南アルプス市・上八田地域に小野茂之さんの畑はあります。5月上旬から6月下旬まではさくらんぼの収穫、7月はすもも、8月からはぶどうの収穫に追われます。
「ぶどうは収穫時期に忙しいと思われがちですが、5月、6月の “ 摘粒 ” (ぶどうの余分な果粒を取り除いて果粒数を調整する作業)の時期が一番大変です。傷みやすいさくらんぼの収穫と重なるため、妻とてんてこ舞いになりながら作業に追われています。」と小野さんは話します。
小野さんが栽培するぶどうは、収穫後期になっても生き生きとし、滑らかな口当たりが特徴です。昨今、自然災害によりぶどうの病気が多い年でも、小野さんのぶどうは健全なものが収穫されるため、カテリアルにとっても心強いパートナーです。
芳醇な香りがするピオーネを栽培
ピオーネは、芳醇な香りと、適度な酸味で濃厚な味わいが特徴的なぶどうです。「巨峰」と「マスカット」の交配から育成した大粒で果皮が紫黒色の品種で、日本では巨峰、シャインマスカットに次ぐ3番目に広く栽培されている品種です。 巨峰に比べて粒が落ちにくく日持ちが良いのが魅力のぶどうです。
「自然相手なので、良い年もあれば、悪い年もあります。先祖から受け継いだ水はけの良い土壌を大切にしながら、1年間手塩にかけたぶどうをたくさんの人に届けていきたいです。」
「南アルプス」と書かれた帽子を誇らしげに被り、ぶどう栽培に取り組む小野さんの姿は、この地でぶどう栽培ができていることに喜びを感じているようでした。