南アルプス市ーカテリアル創設当初からのお付き合い、小野さんのぶどう

南アルプス市ーカテリアル創設当初からのお付き合い、小野さんのぶどう

さくらんぼの名産地、南アルプスでぶどう栽培

南アルプス市は山梨県の最も西側に位置します。富士山に次ぐ標高の北岳をはじめ、南アルプスの山々に囲まれた自然豊かな地域は、南アルプスユネスコエコパークに登録されています。

国内最大級の御勅使川(みだいがわ)扇状地の上にあるため水はけが良く、さくらんぼ、ぶどう、桃、すももなど、たくさんの果実畑が広がっています。特にさくらんぼの歴史は古く、山梨県で最初にサクランボの生産を始めたのは南アルプス市と言われています。

 

 

カテリアル創設当初からの心強いパートナー

 「小野」さんという名字の家が8割にもなる南アルプス市・上八田地域に小野茂之さんの畑はあります。5月上旬から6月下旬まではさくらんぼの収穫、7月はすもも、8月からはぶどうの収穫に追われます。

「ぶどうは収穫時期に忙しいと思われがちですが、5月、6月の摘粒(ぶどうの余分な果粒を取り除いて果粒数を調整する作業)の時期が一番大変です。傷みやすいさくらんぼの収穫と重なるため、妻とてんてこ舞いになりながら作業に追われています。」と小野さんは話します。

 

小野さんは、2017年のカテリアル創設当初からのお付き合いです。今ではたくさんの農家とのご縁があるものの、ぶどうの契約農家が1件もいなかった当時のカテリアルにとって、会社を前進させる大きな支えでした。お茶目な小野さんと、笑顔が素敵なパワフルな奥様に助けられ、今では家族ぐるみのお付き合いをさせていただくようになりました。

小野さんが栽培するぶどうは、収穫後期になっても生き生きとし、滑らかな口当たりが特徴です。昨今、自然災害によりぶどうの病気が多い年でも、小野さんのぶどうは健全なものが収穫されるため、カテリアルにとっても心強いパートナーです。

 

 

芳醇な香りがするピオーネを栽培

小野家は代々つづく果実農家で、およそ 40a(ヘクタール) ほどの畑でぶどうを栽培しています。現在はシャインマスカットが大部分を占めていますが、以前は黒ぶどうである「ピオーネ」を中心に栽培していました。

ピオーネは、芳醇な香りと、適度な酸味で濃厚な味わいが特徴的なぶどうです。「巨峰」と「マスカット」の交配から育成した大粒で果皮が紫黒色の品種で、日本では巨峰、シャインマスカットに次ぐ3番目に広く栽培されている品種です。 巨峰に比べて粒が落ちにくく日持ちが良いのが魅力のぶどうです。

 

「自然相手なので、良い年もあれば、悪い年もあります。先祖から受け継いだ水はけの良い土壌を大切にしながら、1年間手塩にかけたぶどうをたくさんの人に届けていきたいです。」

「南アルプス」と書かれた帽子を誇らしげに被り、ぶどう栽培に取り組む小野さんの姿は、この地でぶどう栽培ができていることに喜びを感じているようでした。

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