コレクション: オレンジワイン

オレンジワインとは?  赤ワインのような白ワイン

  • 赤、白、ロゼに次ぐ第4のワインカテゴリーとして認知されつつあるオレンジワイン。白ワイン同様、白ぶどう品種から造られますが、皮や種も一緒に醸すことで皮由来の香りや白ワインに少ない渋味を伴う複雑な味わいになります。ワイン発祥の地ジョージア(グルジア)では、マセラシオン(=醸し)の過程が非常に長く、美しい琥珀色(=amberアンバー)になることから「アンバーワイン」と呼ばれています。

Katerial ワインバイヤー厳選!山梨県産オレンジワイン。           チャート表でお好みを選んでみては?

  • 甲州市勝沼町を中心とする日本のワイナリーの多くは、果汁だけを取り出す高度な機械がなかった時代に白ワインを皮ごと醸して発酵させる ”醸しスタイル” でワインを造ることが一般的でした。特に日本古来種「甲州」は、フレッシュな酸味と柑橘の皮のような苦味や渋みが特徴で、各ワイナリーは先人の ”醸しスタイル” を継承しつつも、ぶどうの個性を活かし、造り手の思想を反映させた新たなオレンジワインを造っています。

  •  オレンジワインはぶどう品種や産地、醸す期間によって風味や香りに大きく差が出るため、その多様性も魅力の一つです。例えば、<岩崎醸造 シャトーホンジョー 甲州かもし> は、晩熟させた甲州ぶどうを醸すことで綺麗なオレンジ色調に仕上げ、

    醸す期間を毎年微妙に変えていくことで紅茶やアプリコットのようなスモーキーで余韻の長い味わいに仕上げています。また、<ドメーヌヒデ ジャポニカ 甲州 アパッシメント>は、無補糖・無濾過にすることで干しぶどうの香ばしさを活かした味わいに、<マルサン葡萄酒・醸し甲州> は、荒濾過仕上げにすることで甲州の持つ「柑橘」のフレッシュな香味を全面に引き出しています。

    <ドメーヌヒデ ジャポニカ 甲州 アパッシメント> 以外は、勝沼産甲州ぶどうを使用しているため、同じエリアで収穫されたぶどうが造り手によってどのような変化をもたらしているのか違いを知るのも楽しいです。オレンジワインを初めて飲む方は、「果皮を含むとこんなに違うんだ」ときっと驚くはずです。ヴィンテージによりワインの特徴の変化は変わることがありますが、チャート表を参考に選んで見てください。

抗酸化作用たっぷりのオレンジワイン

  • 赤ワインの色素であるアントシアニンがポリフェノールであるため、「赤ワインは、適量を守れば健康に良い」というのはよく知られています。実はオレンジワインもぶどうの果皮を一緒に醸し、皮や種から抽出されるポリフェノールやカテキンなど抗酸化作用をたっぷりと含むため、活性酸素などの有害物質を無害な物質に変えると考えられています。また、白ワインは自然の酸化防止剤であるタンニンが少ないため、赤ワインに比べると亜硫酸(酸化防止剤)を多めに必要としますが、オレンジワインはタンニンを含むため、亜硫酸の添加を抑えたワイン造りが可能になります。余談ですが、自然派ワインの造り手が増えた背景には、白ワインをオレンジワインとして醸造することで添加物を少なくすることができたことも大きな理由の一つです。

季節問わず楽しめるオレンジワイン! 「だし」や「うま味」を持つ和食、スパイシー料理とのペアリングも楽しめます

  • オレンジワインに含まれる皮や種に含まれるタンニンの渋みやコクが、和洋折衷さまざまな料理と合わせることでできます。特に和食との相性が良い「甲州」を使用した渋みが強すぎないオレンジワインは、「だし」や「うまみ」を含むおでんはもちろんのこと、味噌や醤油ベースの伝統的な発酵調味料とも相性が良いです。また、タラの芽やウドなどのほろ苦い食材や、串カツや海老フライなどの揚げ物にもオレンジワインの渋みが寄り添ってくれます。

  • またこれまで、香辛料を使ったインド料理や韓国料理、エスニック系の料理は、白ワインでは繊細すぎ、赤ワインでは強い渋味が辛味と喧嘩してしまうため、ワインを合わせることが難しいと言われてきました。しかし、そんな料理と中間のオレンジワインは相性が良く、果実のフレッシュさが際立つオレンジワインには、フレッシュハーブやライム、ナンプラーを多用するタイ風サラダやガパオライスなど、ぜひ一度試していただきたいペアリングです。

    冷やして飲むとフルーティな香りと清涼感、爽やかな酸味が引き立ち、温度を少し上げるとタンニンや深い香りが際立つオレンジワイン。赤ワインか白ワインか迷った時は、季節問わず楽しめるオレンジワインをチョイスしてみてはいかがでしょうか。

    その他、ワインに関する質問がありましたら、Katerialホームページ記載のメールフォーム・電話番号からお問い合わせください。

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