激動の時代をくぐり抜けた機山ワイナリー

激動の時代をくぐり抜けた機山ワイナリー

山梨に根差したワイン造りを探求

山梨県甲州市、信玄公の法名からとられた機山の名を冠するワイナリーがある。機山洋酒工業株式会社(以下:機山ワイナリー)は昭和初期の頃に創立し、80年以上の歴史を持つ。明治3年発祥といわれている山梨ワイン産業史において昭和5年から約10年にわたりワイナリーが乱立した時代があり、現在山梨は80を超えるワイナリーが存在する名実共に日本一のワイン産地。

機山洋酒工業

塩山の笛吹川の左岸に自社農園を持ち、育てているぶどうは全6種。品種によって垣根作り、棚と仕立てを変え、垣根には雨がぶどうの房に直接当たらないようにレインカットと呼ばれる工夫が施されている。白品種は甲州、シャルドネ。赤はメルロー、プチヴェルドー、カベルネソーヴィニヨン。ブラッククイーンと呼ばれる日本ワインの父、川上善兵衛の交配した品種を合わせて4品種。日本の赤ワイン品種の代表格マスカット・べーリーAも川上善兵衛が長年の研究の末に誕生させたもの。機山ワイナリーでは先代より引き継がれたブラッククイーンを栽培している。

ワインを醸造するステンレスタンク、ブランデーを仕込む蒸留器

機山洋酒工業

祖父の代から続く機山ワイナリーは敷地内に醸造所を構え、時代に合わせワイン造りを刷新し、年に約4万本を出荷している。元々は土蔵だったという工場は、現在の工場に建て替える際に解体されてしまったが、一部の土壁は建て替えられた新しい壁の内側に添えられて残された。構造上の意味は持たないが、歴史の語り部として現在も工場を見守る。

機山洋酒工業

ワインを醸造するステンレスタンクの他、機山ワイナリーではぶどうを使った蒸留酒、ブランデーも仕込んでいるため、蒸留器がレンガ造りの釜に鎮座する。時代を経て醸される堂々とした風格は工場内でも存在感を放つ。スパークリングワインは伝統のシャンパーニュ製法で仕込まれ、機山ブランドの柱でもある。トラディショナルブリュットの名にふさわしい、コストパフォーマンス以上の洗練された味わいが評判。

伝統と新しさのバランスが生み出す味わい

機山洋酒工業

斜め向かいに位置するセラーはヨーロッパテイストの佇まいだが、屋根に敷かれている赤色の瓦が印象的。ドイツ人建築家が、伝統の蔵をモチーフに設計している。このように、製法や設備を見渡すと、伝統を抱きながら静かなる革新を繰り返し、繊細なバランス感覚を持って歴史の道を歩んできたことがうかがえる。ワイン造りでも古いものを大切に扱い、近代的な要素を丁寧に取り入れ時代に合わせ、深い味わいを生み出している。

機山洋酒工業

機山洋酒工業株式会社

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