豊かな香りと甘みが自慢!絶対味わうべき大沢農園のいちご

豊かな香りと甘みが自慢!絶対味わうべき大沢農園のいちご

山梨県は、古くから桃やぶどう、すももやサクランボなどのフルーツが多く生産されていることで知られるフルーツ王国である。中でも、都心から車で片道約1時間30分と気軽に行き来できる峡東地域は、旬の味を求めて年間多くの人が訪れる果樹栽培が盛んなエリア。今回は、この地域では珍しいとされながらも県内外に熱狂的なファンを持つ大沢農園のいちごについて、代表の大澤澄人さんからそのこだわりや想いを伺った。

皆がやらないことに挑戦したかった

50年以上果樹をメインとした農業を営んできた大沢農園は、5月に旬を迎えるハウスサクランボを皮切りに、サクランボ、すもも、桃、シャインマスカットなど、年間を通じてさまざまなフルーツをこだわり農法で生産する人気農園の一つ。そんな大沢農園が、いちごの栽培に着手したのは2014年頃のこと。生産者が少ないこの地域でのいちご栽培は、“おいしいいちご”のイメージを持たない人もいるかもしれない。「いちごの生産地として有名な栃木県や茨城県は、平らな土地でサラサラと柔らかい土が多く、いちご栽培に適していると言われています。斜面が多く、粘土のように硬い土で、いちごの栽培を始める人ははっきり言って私くらいでしょう」と大澤さん自身もそう笑うくらいだ。それでも挑戦を始めたのにはいくつかの理由があり、「周りがやらないことだからこそチャレンジしてみたい」という野望も一つ含まれていた。土地を平らに整地し、土をすべて入れ替え、不格好な畑に合わせたハウスを作るなど、やるべきことは泉のように溢れ出たという。

 

大沢農園のいちごが愛される秘密

「一番苦労したのは、当たり前ですが近くに先人がいなかったことです。ネットで調べたり、本を読んだりすること以外にも、県内のいちご農家を訪れ、リアルな現場で色々と学ばせてもらいました。とにかく、おいしいいちごを作りたかった…その一心で向き合ってきたという感じです」と大澤さん。ハウスの中は、室温を日中約25度に保ち、湿度や二酸化炭素濃度等も全てコンピューターで管理している。農薬は極力使わず、土台である土作りを大切にしながら、いちごにとって最適な環境を作り上げるのが大沢農園のスタイルだ。栽培品種は、三重県で開発された「かおり野」。豊かな香りと強い甘みが特徴で、幅広い世代から支持されている人気の品種だ。「試行錯誤を繰り返し、今の味にたどり着きました。苦労することも多いですが、いちごはすぐに反応してくれるところが面白いです。葉に栄養がいくと次の日にはパリッと元気な葉になったり、水を与えすぎると旨みが少なく水っぽい味になったりします。他フルーツではここまで分かりやすく反応してくれないので、自ずと情が湧いてきますよね」。

 

真面目にいちごと向き合い続ける

先代が始めた農業を28歳の時に受け継いでから17年が過ぎた。当時、農業未経験者だったこともあり、栽培種目を広げず、品種に特化した生産に切り替え、ひたすら農業に向き合った。その頃から力を注ぐサクランボ栽培は、サクランボ狩りを楽しめる観光農園として今や広く周知され農園の顔とも呼べる存在だ。「私たちが作ったサクランボを目の前で楽しんでくれる人たちがいる。そこには大きな責任を感じますよね。だからこそ、日々手を抜かず、真面目に作っていきたいって思えるんです。いちごは、観光農園として開放はしていませんが、想いは変わりません。食べてくれる人のことを考えながらこれからも真面目に向き合っていきたいと思います」と大澤さん。

 

今年(2022年)は、寒さが厳しく、いちごの味が心配されていたが、徹底した管理の甲斐あり、味も良好だという。栽培面積6アールの小さないちご畑には、食べ頃を迎えた大粒いちごが今日もキラキラと輝いているのだろう。

 


大沢農園

株式会社フルーツオーサー

https://katerial.jp/shop/products/detail/60

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