夏から秋にかけて旬を迎えるぶどう。昨今は、シャインマスカットなど比較的傷みにくい品種も出てきていますが、ぶどうはデリケートで傷みやすい果物です。
今回は、ぶどうを長く美味しく食べるための保存方法について解説。ぶどうの皮をツルッと綺麗に剥く方法も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ぶどうの保存方法を解説。
常温または冷蔵庫で保存する場合は洗わないことがポイント
ぶどうは常温の場合も、冷蔵の場合も洗わず保管してください。巨峰のように白い付着物は「果粉(ブルーム)」と呼ばれ、ぶどう自体から出てくる成分です。鮮度を保つためにも必要なものなので、拭き取らないように注意してください。購入後にすぐに冷蔵庫の野菜室で保存すると良いですが、さらに長持ちさせるために以下の方法がオススメです。
【冷蔵】巨峰などの大粒ぶどう(保存期間:約5~7日)
房ごと保存すると2~3日ほどしか日持ちしませんが、枝を切って房から外して保存すると冷蔵でも1週間近く長持ちします。シャインマスカット、クインニーナなどの大粒ぶどうでも同様の方法で保存できます。
1粒ずつハサミでカット
ぶどうの粒の頭に付いている枝を残すのがポイントです。
2. キッチンペーパーを敷き、ぶどうを並べる
3. キッチンペーパーを被せ、フタをして冷蔵庫に保管
【冷凍】大粒ぶどう(保存期間:約1ヶ月)
完全に解凍すると水分が出てべちゃっとしてしまいますが、半解凍にするとシャーベット感覚で食べられます。解凍は、流水にあてると皮がツルッとむけますよ。
1. ぶどうをよく洗い、キッチンばさみを使って枝を切り、房から切り離す
2. ぶどうについた水分をよくとり、冷凍用保存袋に入れる
ぶどうが重ならないように並べていくのがポイントです。
【冷蔵】デラウェアなどの小粒ぶどう(保存期間:5~7日)
小粒の場合は房から外すと切り口から果汁が流れ出て、雑菌も繁殖しやすく傷みが早くなってしまいます。衝撃から守るため、密閉できる保存容器に入れるのがオススメです。
1. 洗わずに、キッチンペーパーなどに包む
キッチンペーパーを巻くことでクッション代わりになり、乾燥を防ぎ、房から外れるのも防ぐことができます。
2. フタ付きの保存容器に入れ、フタを閉めて冷蔵庫の野菜室で保存
【冷凍】小粒ぶどう(保存期間:約1ヶ月)
デラウェアも冷凍保存後に解凍すると、フレッシュ感がなくなり食感も若干落ちますが、その変化は大粒のぶどうほどではありません。食べる際は、食感が変化してしまうため半解凍の状態で食べてみてください。凍ったまま皮ごと食べるか、指でつまむようにすると体温で表面が溶け、皮が剥けるようになりますよ。
1. 中心の軸に流水を当て、全体を濡らすように洗う
デリケートな為、実が房から外れないように、実に直接水を当てないことがコツです。
2. 水気を十分に取る
3. 1房ずつラップに包み、冷凍用保存袋に入れる
4. 平らにして冷凍してください。
干しぶどうにして保存も
一度に食べ切れない時や食べ頃を逃してしまった場合、腐って捨ててしまう前に、天日干しにして干しぶどうにするのもオススメです。水分が抜けることで、甘みが凝縮するだけでなく、カリウムやカルシウム、鉄、ビタミン類なども増えるという嬉しい効果もあります。
カテリアルの契約農家さんでも、粒の不揃いや少しの傷みで正規品にはならず、断腸の思いで廃棄に至るぶどうも出てきます。規格外のぶどうを活用して「少しでも農家さんの課題解決の手助けができれば」という想いから、カテリアルでは廃棄なってしまうはずのぶどうを買い取り、ドライへと加工しています。無添加、無着色で砂糖も不使用ですので、安心安全な山梨県産のドライフルーツです。ぜひ、こちらもチェックしてみてください。
ぶどうの皮をツルッと綺麗に剥く方法
シャインマスカットのように、皮ごと食べられるぶどうもありますが、いざ剥こうとすると途中で切れたりと、うまく皮が剥けないぶどうもあります。デラウェアは1粒ずつ口に入れる楽しみもありますが、ケーキなどお菓子づくりで大量のぶどうを使いたい場合などもオススメですので、ぜひ下記を参考に楽しんでみてください。
【湯むき】大粒ぶどう
「熱湯に入れて味が悪くならないの?」などと思われるかもしれませんが大丈夫です。生の食感とまったく変わらず美味しく食べられます。巨峰、ピオーネはもちろんのこと、シャインマスカットの皮を剥く方法でも使えますよ。
1. ぶどうの実をつぶさないように、枝から外す
2. 沸騰した湯にぶどうをくぐらせる
ゆでる時間は15~20秒程度。ゆで過ぎるとぶどうの風味や食感、ポリフェノールなどの栄養素も損なわれるので短めがオススメです。
3. おたまを使いぶどうをあげ、冷たい流水か氷水で冷やす
4. ぶどうの穴の部分からきれいに皮が剥ける
枝の付いていたところから皮を剥きます。薄くキレイに剥けます。
【つまようじ】大粒ぶどう
巨峰やピオーネなど、皮離れのよいぶどうは特におすすめです。ぶどうの果汁が垂れるので、受け皿を用意しておくと良いです。
2. ぶどうの皮から実をはがすよう意識して、爪楊枝をクルリと一周させます
3. 指で下部分をつまんで中身を押し出します。
4. ぶどうの穴の部分からきれいに皮がむけます。
【まな板の上で転がす】小粒ぶどう
デラウェアは、そのまま実を口に入れて食べるのが一般的ですが、お菓子作りなどでまとめて剥きたいと思ったとき、この方法を使って見るのはいかがでしょうか。コツがいるため正直大変ですが、楽しみながらトライしてみてください。
2. 平らなモノ使ってクルクル粒を押す。押し潰すイメージで!
今回はお皿を使っていますが、まな板でも大丈夫です。回転方向を変えて転がすことで、皮と実がはがれやすくなります。
3. 皮と身を分離させる
4. お皿に盛り付ける
写真のように、果汁がたくさん出てしまうのが難点です。