長野・山梨の赤いシャインマスカット徹底比較

赤いシャインマスカット!  サンシャインレッド(山梨の本気)vs クイーンルージュ(長野の本気)

2022年に誕生した、今注目の山梨県オリジナル赤系ぶどう「サンシャインレッド」

同じシャインマスカットの血を引く高級ぶどうとして、隣の長野県からは「クイーンルージュ」も注目を集めています。

シャインマスカットの次世代スターとして期待されるこの二つのぶどう、果たしてどんな味の違いがあるのでしょうか。

気になるその違い、ちょっと覗いてみませんか?


 

日本のぶどう王国、山梨と長野。

歴史と情熱が生んだ赤いシャインマスカット

サンシャインレッド、クイーンルージュ日本地図

ぶどうの生産量日本一の山梨県と2位の長野県
山梨県は4800トン(全体シェア25.09%)、長野県は28,900トン(全体シェア17.7%)と、両県だけで全国生産量の約4を占めています。

特に山梨県では古くから日本固有品種「甲州」が栽培され、その歴史は1300年ともいわれています。長い歴史の中で生産者たちのたゆまぬ努力により、ぶどう栽培の技術は磨かれ、大人気のシャインマスカットが生まれました。

そして今、次世代のニュースターとして誕生したのが、山梨県の「サンシャインレッド」と長野県の「クイーンルージュ」。
それぞれの土地で育まれた、注目の赤いシャインマスカットです。

*出典:農林水産省2022


山梨の本気。サンシャインレッドとは?

サンシャインレッド

山梨県が15年の歳月をかけて生み出した、県オリジナルの赤いマスカット「サンシャインレッド」2022年に商品登録され、大粒の赤系ぶどう「サニードルチェ」と「シャインマスカット」を掛け合わせた品種です。山梨県の農家さんだけが栽培を許されています。

カテリアルの契約農家さんでも、3年ほど前から栽培が始まり、ようやく市場に出るようになりました。

 

◎ 味わい

糖度19度前後と甘みが非常に高く、皮ごとパリッと食べられます。

口に入れた瞬間、これまでのぶどうにはなかった華やかな香りがふわっと広がり、置いておくだけでも、部屋にフローラルな香りが漂うほどです。味わいは、シャインマスカット由来の上品な甘さに、サニードルチェの青リンゴのようなさっぱりとした後味が重なり、優雅な甘さとほどよい酸味のバランスが絶妙です。


 

長野の本気。クイーンルージュとは?

クイーンルージュ

長野県のオリジナル品種であり、「シャインマスカット」と「ユニコーン」を掛け合わせた品種で、ラグビーボールに似た形状が特徴的なぶどう。2019年には品種登録がされ長野県須坂市の長野果樹試験場で生まれました。

 

◎ 味わい

糖度は20度前後と高く、シャインマスカットよりもさらに甘さが際立つのが <クイーンルージュ> の魅力です。

さくらんぼのような華やかな香りと口に入れた瞬間ひと口で甘い!と思わず声が出てしまうほど。酸味も少なく、皮も薄くてパリッと食べられるので、サンシャインレッドと同じように食感も楽しめます。

 

 

PR上手な長野県に習う。

山梨県の本気を感じる「サンシャインレッド」の広報活動

クイーンルージュ

長野県のオリジナル品種「クイーンルージュ」

 20238月、山梨県は記者会見を開き、県知事自ら「サンシャインレッド」の商標登録を発表しました。ニュースでも「シャインマスカットの次世代品種かも」と連日取り上げられ、一気に注目を集めています。

ところが振り返ると、同じシャインマスカットを親にもつ長野県の「クイーンルージュ」はすでに2019年に品種登録され、2021年には市場に登場済み。山梨県としても、15年の歳月をかけて準備してきた「サンシャインレッド」の発表時には、少し焦る瞬間もあったのかもしれません(あくまで想像ですが)。

 

サンシャインレッド

山梨県のオリジナル品種「サンシャインレッド」

思えば長野県は2004年頃、巨峰やピオーネという黒系ぶどうの人気ブランドに続く形で、新しい県産ブランド「ナガノパープル」を確立。今では長野ブランドとして多くの人に愛されています。それでも、ぶどう生産量日本一を誇るぶどう王国のプライドをかけ、長野県の戦略を意識しつつも、山梨県が「サンシャインレッド」を世に広める本気ぶりは見逃せません。

 

 

それぞれこんな人におすすめ!

カテリアルでは2026年秋に「サンシャインレッド」を販売予定です

サンシャインレッド、クイーンルージュ味わいの比較表

赤いシャインマスカットとして注目を集める「サンシャインレッド」と「クイーンルージュ」。

「サンシャインレッド」は、フローラルや青りんごのような香りがふわっと広がり、甘さの中に爽やかな清涼感を感じる上品な味わい。甘すぎるぶどうが苦手な方にもおすすめです。

「クイーンルージュ」は、ひと粒でデザートのような甘さを感じられるため、フルーティーで甘いぶどうが好きな方におすすめ。

 カテリアルでは、山梨県の契約農家さんが大切に育てた「サンシャインレッド」を、2026年秋より販売予定です。山梨県産ぶどうを扱う私たちも、その魅力をもっと多くの方にお届けできるよう、楽しみながらご紹介していきます。

同じシャインマスカットを親にもつ赤いシャインマスカットの食べ比べ、ぜひ体験してみてください。

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