従業員の約8割が女性を占めるカテリアル。
果物を扱う事業の特性上、収穫シーズンには業務が集中し、現場は一気に忙しさを増します。
そうした環境の中で、働きやすい職場づくりや育児・介護支援、多様な人材の活用を進め、「YAMANASHIワーキングスタイルアワード」や「スリーアップ実践企業認証制度」などの山梨県からも認定も受けています。
様々なバックボーンのスタッフが働くなかで、生き生きした働く環境をどのように作り出しているのか。カテリアルの組織づくりの考え方をご紹介します。
なぜ、今の組織づくりにたどり着いたのか

カテリアルは、北海道出身の社長が、まったく異なる業種から立ち上げた会社です。子育てをしながら事業がスタートし、その後も3人の子どもを育てながら働いています。
事業の立ち上げと子育て。どちらも同時に進む日々の中で、仕事を優先すべきか、家庭を優先すべきか、迷う瞬間も少なくありませんでした。
「この働き方は、長く続けられるのか」
自分自身だけでなく、これから増えていく社員にとっても同じことでした。
誰かが無理をすることで成り立つのではなく、ライフステージが変わっても働き続けられる組織であるために。
こうした想いを背景に、カテリアルの組織づくりはスタートしました。
「配慮」ではなく「仕組み」づくり
スタッフの多くの社員が、出産や子育てといったライフステージの変化を経験しています。「子育て中だから特別に対応する」のではなく、誰にとっても無理のない働き方を前提に、制度設計しています。

■ 働きやすい職場環境づくり
特定の人に業務が集中しないよう、業務内容を分解し、チームで共有。また、経営者と従業員が密にコミュニケーションを取る機会を設け、限られた時間の中で成果を出せるよう、業務の優先順位や進め方そのものを見直しています。

■ 出産・育児・介護
病児保育の利用負担制度や、短時間勤務が小学校3年生まで延長可能など、ライフイベントに合わせた柔軟な制度設計を行っています。
■ 多様な人材の活躍
「長く働くこと=評価」ではなく、アウトプットの質や成果で評価する仕組みづくりを進めています。その一環として、労働時間内での研修やセミナー参加を積極的に推進し、リスキリングにも力を入れています。また、パートタイムでも正社員と同等の福利厚生を整え、社員が安心して働ける環境を整えています。
誰もが成長できるキャリア支援
子育て中でもキャリアを諦めたくない社員もいれば、スキルアップを追求したい社員もいます。カテリアルでは、一人ひとりの目指すキャリアや目標に合わせた成長支援を行っています。

参考:やまなし女性Miraiクエスト、やまなしキャリアアップ・ユニバーシティ
■ リーダー育成の取り組み(やまなし女性Miraiクエストへの参加)
カテリアルでは、次世代リーダーの育成を目的に、山梨県主催の「やまなし女性Miraiクエスト」に参加。プログラムは、2024年にスタートした女性管理職創出を後押しする取り組みで、実践的な研修と企業内プロジェクトの企画・実行を連動させながら進められています。
実際にプログラムへ参加したスタッフの遠山は、山梨県の生産者との信頼関係を築くバイヤーとして、カテリアルの中核を担う存在です。子育てと両立しながら社内でリーダーとしてキャリアを重ね、2025年にプログラム(7月から11月までの全6回)に参加しました。
スタッフ遠山コメント
「やまなしMiraiクエストに参加したことで、業務だけでは得られない視点や気づきを得ることができました。
従業員が2〜3名から現在は8名へと増える中で、チームでの連携や情報共有の重要性を改めて実感しています。その中で、既存の社内アプリを活用し、業務連絡だけでなく気軽に発信できるグループチャットを作成し、情報共有の場として活用しています。
また、自分自身や会社について見つめ直す機会にもなりました。
誰か一人が無理をするのではなく、世代や性別に関係なく、誰もが安心してやりがいを持って働ける環境をつくっていきたいと考えています。」
■ メンバー層のスキルアップ研修(やまなしキャリアアップ・ユニバーシティへの参加)
「やまなしキャリアアップ・ユニバーシティ」は、企業には持続可能な成長を促す人材育成を目的に、経営マネジメント講座、DX実践講座、コミュニケーション講座を開催しています。

山梨県主催のDX実践講座に参加。すぐに実践に活かせるノウハウを学び、業務に活かしている
参考:やまなしキャリアアップ・ユニバーシティ
実際にプログラムの一つである「DX実践講座」を受講したスタッフの渡辺は、新しい取り組みを積極的に業務へ取り入れたいという思いから参加を決めました。
スタッフ渡辺コメント
「普段はオンラインショップの運営を担当しており、既存顧客へのアプローチを続けながら、若年層の新規顧客をどのように獲得していくかという課題を抱えていました。
講座では、DX(デジタルトランスフォーメーション)の基本的な考え方や目的を学び、DX化の必要性を改めて整理することができました。
そのうえで、SNSやAIなどのテクノロジーを活用した具体的なアプローチを学び、現在はその知見をもとに、新たな施策の検討や実践に取り組んでいます。」
女性管理職が13%にとどまる日本で、働くことに、生き生きとした毎日を

カテリアルは2026年、「YAMANASHIワーキングスタイルアワード」をはじめ、「スリーアップ実践企業認証制度」や「子育て応援・男女いきいき宣言企業」など、これまでの取り組みが評価され、山梨県より複数の認定・表彰を受けました。
日本の女性管理職比率は上昇傾向にあるものの、2025年時点で課長相当職以上は約13%(厚生労働省調査)にとどまっています。欧米の30~40%台と比較しても、依然として低い水準です。

ライフステージの変化は、誰にでも訪れる、ごく自然なものです。だからこそカテリアルでは、個人の努力に依存するのではなく、誰もが無理なく働き続けられる「仕組み」としての環境づくりを模索してきました。
これからも生産者に寄り添いながら、私たち自身も働くことに生きがいを持ち、一人ひとりが自分らしく働き続けられる社会を目指していきます。
